今回はBe動詞の否定文の「短縮のしかた」についてです。
「Be動詞の否定文」は中学でも最初の方に勉強するので、ここで説明する必要もないかもしれませんが、一応そこから復習です。
Be動詞の否定文は、Be動詞の後ろに「not」を入れるだけで完成します。
たぶん、英語が苦手な人でもこのぐらいのことは覚えている人が多いかと思います。
例えば
Is he American? 彼はアメリカ人ですか。
No, he is not. he is Canadian. いいえ。カナダ人です。
つまり
主語が I の場合は
I am not ~.
主語が You と We と They の場合は
You are not ~.
We are not ~.
They are not ~.
主語が He と She と It の場合は、
He is not ~?
She is not ~?
It is not ~?
になります。
簡単ですね!
ただ、ネイティブのみなさんは、略すことが多いのでそれぞれの短縮形をつかうようにするのが一般的です。
元の形 | 短縮形 | |
I am not | ⇒ | I’m not |
You are not | ⇒ | You aren’t |
We are not | ⇒ | We aren’t |
They are not | ⇒ | They aren’t |
He is not | ⇒ | He isn’t |
She is not | ⇒ | She isn’t |
It is not | ⇒ | It isn’t |
※「’」は、apostrophe(アポストロフィー)と言います。
おそらく中学でもこう習うと思います。
今回のお題はここから
良く見ると、「I am not 」だけ、「be動詞」と「not」の短縮形ではなく、「I(代名詞)」と 「am(be動詞)」の短縮形になっていますね。
not は短縮されていません。
これは、「am」 と 「not」の短縮形が無いからなんですが、
他の主語の場合も同じように「代名詞」と 「be動詞」を短縮することが可能です。
You’re not
They’re not
He’s not
She’s not
It’s not
※ ちなみに「I am not 」の短縮形で「ain’t」というスラングはあるのですが、あまり使われないそうです。
では、両方短縮できるときにはどちらを優先すればいいのでしょうか?
答えはどちらも正解です。
どちらを使ってもOKということです。
ちなみに、以前バイリンガルの人にこの質問をぶつけたところ
She’s not のように、「代名詞」と 「be動詞」を短縮することを優先する
と言ってました。
理由は?
と聞いたら、「分からないけど自然にそう略していますね」とのことでしたので、おそらくネイティブもそんなに気にして無いかと思います。
ただ、私の調べたところによると「話す人や状況によって使い分けれれている」というのが大正解のようです。
例えば
主語が「she」の場合
She isn’t
よりも
She’s not
のほうが、「not」を強調する意味合いがあるそうです。
日本人にはあまり無い感覚なのですが、英語ネイティブは「強調」したい言葉を大きな声にしたり、アクセントを変えたりして、話す言葉に自分の気持ちをこめ、強調したい言葉を前面に出すような傾向にあります。
ですので、今回は「否定文」ということを考えると、口語では「She’s not」のほうが伝わりやすいのかなあ!
と思います。
ただ、言葉は使う人によって変わるわけですから、場面ごとに使い分けるなんてことが出来るようになれば楽しくなりますね。
発音のミスをなくすという意味で、短縮しないというのもありかと思いますよ。