今回は「can」と同じ意味で使える「be able to」のニュアンスの違いを覚えます。
「be able to」は「can」と意味が同じなので置き換えることが可能だと学校で教わりますが、実際のところニュアンスが少し違うのでネイティブは無意識のうちに使い分けています。
口語で話すときに、ストレートに「出来る」と意思を伝えるのであれば「can」を使えばOKなので、実際には「can」のい使い方をしっかり覚えておけばあまり問題にはならないと思いますが、
ネイティブが「can」と「be able to」を場面ごとにニュアンスを使い分けている以上は、その違いを確認しておかなければ、よく言われる日本人が使う「変な英語」になるシュチュエーションもあるということです。
英語を話す上で「Can」 はかなりカジュアルな表現だということを頭に入れておきましょう。!!
ということで、使い分けですが
どういうときに「be able to」を使うかというと、「身体的に出来る」「物理的に出来る」というときです。
例えば、
いつもは出来るけど、今、または今日は身体的に、精神的に出来きるかどうか分からないというときに、「出来るかどうか?」確認するような場面では「be able to」を使います。
何人かでお酒を飲みに行き帰る時に、
Are you able to drive now? 今、運転をすることができますか?
というような使いかたをします。
法律上お酒を飲んだら運転をしてはいけませんので、例文がよくないかもしれませんが、運転免許を持っているかどうかを聞いているのではなく、身体的、物理的に運転が可能かどうかを聞いているわけです。
つまりフィジカル(physical)的な問題ですね!!
普段出来る事でも、その瞬間は身体的、物理的に出来ないというようなことは世の中たくさん存在します。
忙しい
気分がのらない
嫌だ
疲れている
眠い
など上げればキリがありませんが、特にできるかどうかを聞くときに「can」を使うのはかなりフランクな言い方になるので気をつけたいところです。
Can you drive? 運転できる?
だと、
運転免許を持っているのか?
運転技術を持っているのか?
という能力的なことを聞いていることになるわけです!!
まとめると
can = 身に備わった能力(自分でやる気になれば出来る)
be able to = 一時的な能力(今それをすることが可能な状態かどうか?)
です。
今回このニュアンスの違いをインターネットで何時間も調べてみたのですが、全く違うことを書いている方がたくさんいらっしゃいました。
ここには書きませんが、本当に様々なことを言っています。
これってかなり危険なことですよね!
インターネットは情報を無料で得ることが出来る代わりに、間違った情報も多い媒体です。
調べるなら信頼のおけるサイトからの情報に絞りましょう!!
アルクさんとかいいですね!!
ちなみに今回このニュアンスはアメリカ人の英語ネイティブ2人に確認していますので間違いないと思います。
私が質問した人はネイティブの配偶者がいる知り合いですが・・・
これを質問するにあたって面白い例文を教えてくれたので、その言葉をお借りしてそのまま掲載します。
ある旦那さんが奥さんにこう聞いたそうです。
Can you cook? 料理できる?(当然奥さんが料理ができることは分かりきっています。)
奥さんはこう答えました。
I’ m busy now. 今急がしい(だから出来ないという皮肉)。
旦那さんのCan you~という聞き方が悪かったために奥さんが気分を害してご飯を作ってくれなかったわけです。
Are you able to cook now? 今、料理をすることが可能な状態ですか?
とか
Would you cook~
と聞いていれば、料理を作ってくれたかもしれなかったというたとえ話だそうです。
この例えが非常に分かりやすかったので、そのまま記事にさせていただきました。
このたとえ話からも分かるように、Can you~はフランクな言い方だということが分かりますね。
出来てあたり前みたいなニュアンスにならないためにも、丁寧な表現は覚えておきたいところです。
ちなみに「will」と「can」を1文で使いたいような場合も「be able to」を使います。
「will」と「can」のような助動詞は1文中には1つしか使えませんので
I will can finish this work in ten minutes.
のようには使えません。
ですが、「can」を「be able to」とすれば、willのような助動詞といっしょに使うことが可能です。
I will be able to finish this work in ten minutes. 私はこの仕事を10分で終えることができるでしょう。
※助動詞の直後の動詞は原型というルールがあるので、be動詞は原型。
この他にもたくさん使う場面はあるのだろうと予想はできますが、とりあえず今回記事にさせてもらったことを頭においておけば、それなりに使い分けることができると思います。