今回は、物、動物に使う関係代名詞を覚えます。
関係代名詞は先行詞によって
who, whose, whom, which, that, what
の6種類の疑問詞を使い分け、
先行詞が人の場合「who」は主語、「whose」は所有、「whom」は目的語に使うと言うところまでは前回の記事で分かったので、
今回は先行詞が「物、動物」の場合を勉強します。
先行詞が「物、動物」の場合は
which, whose の2種類を人のときと同じように格の変化で使い分けますので
主格か、目的格か、所有格かによって変わってきます。
先行詞 | 主格(~が) | 所有格(~の) | 目的格(~を) |
物,動物 | which | whose(of which) | which |
表を見れば分かるように、物、動物の場合は、主語に対しても目的語に対しても「which」を使います。
所有をあらわすものにだけ、 which は使われず 「whose」 が使われます。
物や動物が所有ってあまり使わないと思いますが、
あの壁の青い家、大きな庭の家、雪化粧をした山などを表現するときに使います。
人ではないのになぜか「whose」と覚えちゃってください!!
1、物、動物が主語になる場合・・・関係代名詞「which」
This is the bus which goes to the Roppongi.
これは六本木へ行くバスです。
[A]・・・This is the bus. これはバスです。
[B]・・・It goes to the Roppongi. それは六本木に行きます。
先行詞は「the bus」で、[B]の「It」がそれにあたります。
「It」は主格なので関係代名詞は「which」を使います。
もう1つ見てみます。
The dog which is running in the park is mine.
公園を走っているのは私の犬です。
[C]・・・The dog is mine. それは私の犬です。
[D]・・・The dog is running in the park. その犬は公園を走っています。
わんちゃんは人間と同じ扱いで「he」や「she」を使うのが一般的かと思いますが、混乱するといけないので代名詞を使わず、「The dog」のままにしておきました。
「It」でいいのかもしれませんが・・・ワンちゃんを物扱いするとなんか冷たい感じがするので。
性別分かりませんし・・・
ということで
主格なので「which」を使います。
物の場合「主格と目的格」の見分けが付きにくいかもしれませんが、
主格 = 先行詞+which+動詞(助動詞)
の形を覚えておけば混乱せずにすみます。
ポイントは、「which」の後ろに、(助)動詞がきているところです。
which+(助)動詞 で「which」が主語の役割を果たしています。
目的格の場合は、which+主語+(助)動詞なので、この例文が主格だと判別できます。
学校のテストやTOEIC受験の際にはこれを覚えておけば、一瞬で問題を解くことが可能です。
2、物、動物が所有格になる場合・・・関係代名詞「whose」または「of which」
所有格なので「~の」です。
所有を表す場合は、人と同じで「whose」を使うことが出来ます。
人の場合は所有をよく使いますが、物の場合は「物+の」になるのであまり使いませんが、道案内とかで使えそうですね。
物だけど「whose」と覚えておきましょう。
それと、混乱するかもしれませんが、物の所有格は「whose」の変わりに「of which」を使うことも出来ます。
The mountain whose top is covered with snow is beautiful.
頂上が雪で覆われている山は美しい。
[A]・・・The mountain is beautiful. 山は美しい。
[B]・・・Its top is covered with snow. それの頂上が雪で覆われている。
「Its」は「It」の所有格です。
「It is」を略した「It’s」と混同しないでください。
この場合「The mountain」が先行詞で、[B]で言う「Its」になります。
「Its」は所有格なので、関係代名詞は「whose」を使います。
もう1つ見てみます。
The mountain the top of which is covered with snow is beautiful.
頂上が雪で覆われている山は美しい。
[C]・・・The mountain is beautiful. 山は美しい。
[D]・・・Its the top is covered with snow. それの頂上が雪で覆われている。
これは「of which」を使った場合です。
「whose」を使った場合と語順が違いますね。
この「The mountain」を修飾している語句の部分です。
[the top of which is covered with snow]
「the top」が関係代名詞の前に位置しています。
「of which」は「of」が付いているので、「名詞+of which」のように名詞が関係代名詞の前に出るのが一般的なようです。
ちなみに、「of which+名詞」でも意味は変わらないみたいです。
それと
「top 」に冠詞が付いているところも違います。
これは・・・「of which」を使った場合、冠詞がつくことがある・・・ぐらいにしか覚えていなかったので・・・調べて追記します。
所有格の見分け方が分からない場合は
所有格 =先行詞+whose+冠詞や所有格の付かない名詞
の形になっていれば、所有格です。
やはり「whose」を使った場合は、その後に来る名詞に冠詞は付かないんですね。
んー勉強不足です。
理由はちゃんと調べておきます・・・すみません。
3、物、動物が目的格になる場合・・・関係代名詞「which」
目的格なので「~に」「~を」です。
This is the pen which I bought yesterday.
これは私が昨日購入したペンです。
[A]・・・This is the pen. これはペンです。
[B]・・・ I bought it yesterday. 昨日それを購入しました。
「it」は[A]の「the pen」のことで「bought」の目的語になっています。
ですので、「it」は目的格に使う関係代名詞「which」に置き換えます。
もう1つ例文をみてみます。
The apple pie which she made was good.
彼女の作ったアップルパイはおいしかった。
[C]・・・The apple pie was good. そのアップルパイはおいしかった。
[D]・・・ she made it. 彼女がそれを作った。
「it」は[C]の「The apple pie」のことで「made」の目的語になっていますね。
物の場合「It」なので混乱しそうですが
目的格 =先行詞+which+主語+動詞(助動詞)
の形を見れば、目的格と判別できます。
ポイントは、「which」の後ろに、「主語+(助)動詞」がきているところです。
which 以下の文には主語である「I」がすでにあるわけですから、主語ではありません。
目的語になります。
そう覚えてしまいましょう!!
それと
人のときもそうでしたが、目的格の場合は関係代名詞がよく省略されます。