今回は「to 不定詞の名詞的用法」を勉強します。
「名詞的用法」なので、そのままの意味で、「to 不定詞」を名詞扱いとして使うための用法です。
「to 不定詞の名詞的用法」は「動名詞」と良く似ています。
動詞によって分けて使わないといけない場合と、ニュアンスが違うだけで考え方は、ほぼ同じですので、動名詞が理解できていれば分かったも同然です。
過去記事 ⇒ 動名詞
to 不定詞の名詞的用法は
「to+動詞の原型」で「名詞扱い」として使い、意味は「~すること」となります。
例えば
走る(run [動詞]) = 走る+こと(to run [名詞])
動詞だった「run」が、「to run」になると名詞扱いになります。
文中での名詞の役割はと言うと「主語」になったり「目的語」になったり、「補語」になったりしますので、不定詞の名詞的用法も、全く同じ働きをします。
考え方としては、「動詞」は、主語、目的語、補語になることはできませんが、「to+動詞の原型」とすることで、名詞扱いとし、主語、目的語、補語として使えるようにするということです。
1.主語になる
To +動詞の原型 +is +___.
「テニスすることは楽しい。」と言いたい場合
× Play tennis is fun.
・・・とはならないんですね。
「Play」 と「is」はどちらも動詞なので、混在は不可能ですし、「Play」と言う動作(動詞)が主語になることはありえません。
ですが、「to」をつけて不定詞にすれば、「名詞扱い」になるので、主語にできるようになります。
○ (To play tennis) is fun.
かっこでくくった部分が(テニスをすること)という主語になっています。
この主語になるパターンは
To +動詞の原型 +is +___.
⇒ It +is +___ +to +動詞の原型___.
になることがあります。
(To play tennis) is fun.
↓↓↓
It is fun (to play tennis).
動名詞もそうですが、かっこでひとくくりにして「セットで名詞」のように考えると簡単です。
2.目的語になる
主語+動詞+to+動詞の原型+___.
「私はテニスをするのが好きです。」と言いたい場合
× I like play tennis.
とはなりません。
理由は主語のときと同じで、動詞は動詞のままでは目的語になることはできませんし、
「like」も 「play」も動詞なので混在は出来ません。
ですので
○ I like (to play tennis).
が正解です。
かっこ内がセットで目的語になっています。
不定詞が目的語になる場合
want to+動詞の原型 (~したい)
like to +動詞の原型 (~することが好き)
この2つがよ~く使われます。
3.補語になる。
主語+is+to+動詞の原型+___.
「私の趣味はテニスをすることです。」と言いたい場合
× My hobby is play tennis.
は主語、目的語と同じで、動詞のままでは補語になれないので間違いです。
○ My hobby is (to play tennis).
になります。
カッコ内がセットで補語になっています。