今回は「to 不定詞の副詞的用法」を勉強します。
不定詞に副詞の働きをしてもらうパターンです。
副詞って?
動詞・形容詞・形容動詞を修飾する品詞。
でしたね。
ですので、「to 不定詞の副詞的用法」も同じように動詞・形容詞・形容動詞を修飾します。
と言うことは・・・形は
[動詞 or 形容詞 or 副詞] + [to+動詞の原型]
こうなります。
ついでに言うと
[過去分詞 or 名詞] + [to+動詞の原型]
と言う形でもOK!!
このようにパターンがたくさんあって自由なところが副詞の面倒なところです。
ですが、副詞というのは、あってもなくても良い「オマケ文」と言う位置づけなので
「英文から副詞を取ってしまっても文が成立するもの」
と言う考え方を頭の片隅においておくと理解しやすいです。
例えば
I came here (to play tennis).
私はここにテニスをするために来た。
毎回テニスで恐縮ですが・・・
この例文を1つ1つ分解して見ると
Iが主語、cameが動詞、hereが副詞、to play tennisが副詞です。
ではこの例文から副詞の部分を取ってみましょう。
cameはcomeの過去形で、comeは目的語をとらない(がなくても意味が通じる)自動詞です。
ということは
「I came.」これだけでも意味が通じますので、「to 不定詞の副詞的用法」と言うことになります。
少し強引ですが・・・
もう1つみてみます。
I am glad (to meet you).
あなたにあえてうれしいです。
これ、英会話を勉強する際、最初にほうに必ず覚えるフレーズですね。
いつものようにかっこでくくりましたが、
「to meet you」が1セットで「glad 」を修飾して、副詞の働きをしています。
初対面で使うお約束フレーズに不定詞の副詞的用法が含まれていたんですね!!
フレーズを覚えてから英文法の勉強をすると、こういう発見が出来て楽しいのでオススメです。
それと、言い忘れましたが、「to 不定詞の副詞的用法」には「~するために」という「目的」を表す使い方と、「原因、理由」「~して・・・だった」を表す使い方があります。
[目的]・・・I came here to play tennis. テニスをするために
[原因、理由]・・・I am glad to meet you. 会うことができて
ちなみに、「to 不定詞の副詞的用法」には、学生時代にお約束として暗記したフレーズが多いのが特徴です。
少し例を見ると
be glad to~
be used to~
be happy to~
be surprised to~
などです。
他にもたくさんあるので、探してみてください。
それと副詞は自由だ!
と前述しましたが、自由な副詞ならではというか、自由な副詞にだけ許された特権があります。
それが「文頭でも使える」と言うことです。
例えば
I went to the bookstore (to buy some books).
本を買うために本屋に行った。
この例文の「不定詞」を文頭に出すと・・・
To buy some books, I went to the bookstore.
こうなります。
違いはコンマが付いているかどうかぐらいですね。
でも、「本を買うために」を強調するときには、こういう表現が使えます。
英語は大切なことを先に言ってしまう言語なので、本屋さんに行ったということよりも、本を買うためにということを強調したい場合はこのように先にもってきます。
それと、最後に触れておきたいのが
名詞 + [to+動詞の原型]
の形についてです。
このパターンは、「副詞的用法」と「形容詞的用法」が混在しています。
つまり語順だけでどちらか判別することは不可能!!
この2つを判別するには、文脈から意味を考えてみるしかありません。
先ほどの例文で考えてみると
I went to the bookstore to buy some books.
私は本を買うために本屋に行きました。
この例文は名詞の後ろに不定詞があるので語順だけで考えれば「形容詞的用法」の可能性のほうが高いのですが、
形容詞的用法の意味「買うための」だと、文全体の意味がおかしくなります。
× 私は本を買うための、本屋に来た。
ではおかしいので、文脈から「副詞的用法」とわかります。
ただ、文脈から意味を考えてもどちらの意味でも通ってしまうものもありますが・・・それは勝手に判断するしかないでしょうね。