今回は「ぜったい」という強い意志を表す助動詞の「must」について勉強したいと思います。
「must」と聞いて思い浮かぶものって・・
学生時代普通に英語の勉強をしてた人なら
must = have to 不定詞 (~をしなければならない、~をする必要がある)
と言う「義務」の意味で使う感じが思い浮かぶと思います。
これが1つ目の使い方と意味です。
2つあるんで・・・
ただし、英会話として考えれば、「must」と「have to 不定詞」にはニュアンスの違いがあるので注意が必要です。
この記事の題名にも書きましたが、「must」には「ぜったい」と言う強い意志が存在します。
かなり強制的な感じがあるんですね。
例えば
I must renew my driver’s license today. (今日運転免許証を更新する必要がある。)
しなければ・・・と言うよりも必要がある感じ。
対して「have to 不定詞」は、そこまで強くない、少しソフトで「しなきゃ、やらなきゃ」って感じ。
人と話をするときに使うなら「have to 不定詞」のほうが嫌われませんね。
そして、「must」にはもう1つの使い方があります。
He must love me. (彼は私のことが好きに違いない。)
と言う「確信」を表す場合です。
これも「義務」を表すときと同じで、「ぜったい」という強い意志が存在するので、「絶対にそうよ」、「確実にそうよ」と言う確信出来る場面で使う訳です。
でもこの例文の場合、「彼は私のことを愛さなければならない」と訳しても正解だと思います。
ここが日本語訳にするときのややこしいところで、どっちも「正解」または「文脈からどちらかを感じ取る」感覚が必要です。
英語を英語として感じることが出来る人に違いは無いのだと思うのですが、日本語に訳すとどうしてもこういうことが起こります。
ちなみに
must = have to 不定詞
が成り立たない場面があるので注意です。
「must = have to 不定詞」は、「義務」の場面は使えますが、「確信」の場面では使いません。
それと、「must」と「have to」を否定文にすると意味が変わってしまうので注意してください。
両者を否定文で比較すると・・・
You mustn’t smoke here. (あなたはここでタバコを吸ってはいけません。)
You don’t have to smoke here. (あなたはここでタバコを吸う必要はありません。)
「must」は否定文でも「ぜったい」しちゃいけないんですが、「have to」の場合は「しなくてもいいよ」って感覚。
混乱するなら、
must = have to 不定詞
と言う図式を頭から排除して、別物として理解したほうがいいかもしれません。