今回は「can」の過去形で丁寧なお願いが出来る助動詞「could」を勉強します。
前回の記事の「would」でも書きましたが、助動詞の過去形と言うのは、英語の「時制の一致」という考え方から、過去形を現すわけではないけど形だけ過去形にしないといけない場合に使われる場合が多いです。
ですので「could」は「can」の過去形と覚えるよりも、「could」と「can」別の助動詞と考えてしまうのも1つの方法です。
「would」と「could」に関しては、「丁寧」「遠慮がち」なニュアンスを表すことが圧倒的に多いので、
「would」は「will」の丁寧版。
「could」は「can」の丁寧版。
と覚えてしまってもいいでしょう。
ただ、「could」は「can」の過去形としても使える場面が存在すると言うことだけ覚えておいてください。
例えば過去の能力を表す場合は
I couldn’t afford a car.(自動車を買う余裕がなかった。)
のように、「can」の過去形として使うこともできます。
丁寧なお願いをする場合は
Could you pass me the soy sauce? (お醤油を取っていただけませんか?)
のようなおなじみのフレーズです。
この場合、「could」は「can」の過去形として考えた場合は
× あなたは私に醤油をとることが出来ましたか?
と言う日本語訳になることも考えられますが、そんな質問をする必要は無いと思うので、「醤油をとって欲しい」ということが分かります。
この区別は、話の流れで分かるはずなので、深く考えなくて良いと思います。
この2つ以外にも使える場面はたくさんあるのが現状ですが、初心者の段階では、この2つの使い方をマスターすればOKです。
「would」と「could」の違いは、前回の記事に書きましたが
「Would you ~?」は、相手が出来ることについてお願いするニュアンス。
「Could you~?」は、相手が出来るか分からないけどというニュアンス。
です。
「Could you~?」は丁寧かつ万能と言うことになりますが、ネイティブは使いこなしている訳ですから
スマートに使いこなせるよう自分で考えてみてください。