今回は、「may」の過去形の「might」を勉強します。
この「might」は「may」の過去形ですが、「~かもしれなかった」のように「may」の過去を表すことはできません。
表すのは現在のことです。
これは、
「shall」の過去形「should」
「will」の過去形「would」
と同じ考え方で、過去形と言っても過去のことを表すわけではありません。
これらの助動詞は過去形と言っても、英語の「時制の一致」の考えから、強引に過去形とされているだけで、現在形とは別の役割を与えられています。
ですので、「したほうが良かった」、「するつもりだった」とは表現できません。
ちなみに「could」だけが特殊で、違う役割も与えられているし、「出来た」のように過去形を表現することも可能です。
で、今回の「may」と「might」も別物で、肩書きは過去形ですが違う役割を与えられています。
例えば 「may」の場合は
He may love me. (彼は私が好きかもしれない。)
となりますが、これが「might」になると・・・
He might love me. (ひょっとしたら彼は私が好きかもしれない。)
のように「may」よりも実現の可能性が低いニュアンスで使われます。
「もしかしたら~かもしれない」、「ひょっとしたら~かもしれない」と訳すとスマートですが、「may」と同じように「かもしれない」と訳しても通用します。
ただその意味の中に「may」よりも実現の可能性が低いニュアンスが含まれていることが頭の中で理解できていればOKです。
「might」は「may」よりも実現の可能性が低くなり「もしかしたら~」、「ひょっとしたら~」と言うニュアンスが含まれる。
また、文法上は「might」は「may」と同じように許可にも使えるのですが、あまり使われないので気にしなくて良いようです。