今回は、間接疑問文での注意点を確認します。
すでに出てきたこともあるので、ダブって説明することもありますが、おさらいだと思ってください。
1.疑問詞以降の語順が平叙文の語順になっている。
これは何度も説明してきたので、すでにお分かりかと思います。
一般的な疑問文の語順は
[直接疑問文]・・・What is this?
のように、…is this? と、主語とbe動詞が入れ替わります。
[直接疑問文]・・・疑問詞+be動詞+主語?
対して間接疑問文は
[間接疑問文]・・・I don’t know what this is.
のように、…this is.と、語順は平叙文のままです。
[間接疑問文]・・・疑問詞+主語+be動詞
これは、be動詞も、一般動詞も、助動詞が含まれても共通です。
[直接疑問文]
疑問詞+be動詞+主語?
疑問詞+Do(Does)+主語+一般動詞?
疑問詞+助動詞+主語+一般動詞?
[間接疑問文]
疑問詞+主語+be動詞
疑問詞+主語+一般動詞
疑問詞+主語+助動詞+一般動詞
さらに、疑問詞が主語でも、補語でも、目的語でも共通です。
2、時制の一致を忘れずに
時制の一致・・勉強しましたよね!!
一般的には過去の話をする場合には、動詞を過去形にします。
今回の間接疑問文で言うと、本文にあたる主節の動詞を過去形に変化させなければなりません。
これで過去形になるわけですが、1つ矛盾が生じてしまいます。
主節+従属節
のような2つの文から出来ている英文には、動詞が2つ存在します。
主節の動詞を過去形に変化させたのに、従属節の動詞が変化しないままなのはおかしい!!
従属節は「従(したがう)」と言う字が入っているとおり、ご主人様である「主節」には逆らえません。
なので、主節の動詞が過去形になったら、従属節の動詞も過去形にする。
例えば
I don’t know where she is.(彼女はどこにいるか分からない)
この表現を過去形にする場合
「do」が「did(過去形)」になったら、従属節の「is」も「was(過去形)」にする。
↓↓↓↓↓
I didn’t know where she was .(彼女はどこにいるか分からなかった)
これが時制の一致の基本ルールです。
また、過去形と現在形、過去形と過去完了形が混在する表現でも、このルールに従って動詞を変化させなければなりません。
例えば
主節が現在形で、従属節が過去形 の場合
I don’t know who painted that picture? (私はその絵を誰が描いたのか知らない。)
この文は、主節が現在時制で、従属節が過去時制です。
時制の一致といっておきながら、一致してない・・・・・
でも、一致させる時制は、主節=従属節とはかぎりません。
だから反則ではないんです。
こういうパターンも存在していいわけです。
例えば下の日本語訳をみてみてください。
私はその絵を誰が描いたのか知らない。
絵は描かれた後なので、「過去の話」ですが、「知らない」に関しては、今話しているのですから「現在の話」です。
なので、主節=従属節の時制は合っていないパターンがあって当たり前なんです。。
となると感が良い方はお気づきかと思いますが
私はその絵を誰が描いたのか「知らなかった」と、主節も過去形で話すには時制はどうすれば良いでしょうか?
I don’t know を I didn’t know にするのは問題ないですね。
問題は従属節がすでに過去形なので、このままでいいのか?
という疑問です。
でも良く考えてみてください。
もともと主節と従属節の時制が合っていないのに、過去形になったら時制が一致するのはおかしな話です。
なんだか数学の方程式みたいですが、
主節を過去形にするなら、従属節も過去形にしないとつじつまがありません。
でも、従属節・・・すでに過去形じゃ・・・
こういう場合は従属節の過去形の時制をもう一段階過去にすることが出来ます。
それが「過去完了形」と言う形!!
過去完了を使えば、「過去のある時点よりもさらに過去」をあらわすことが可能になります。
I didn’t know who had painted that picture? 私はその絵を誰が描いたのかを知りませんでした。
つまり、時制の一致は
1、主節 = 従属節 とは限らない
2.主節の動詞時制を過去にしたら、従属節の動詞も過去にする。
3.従属節の動詞がすでに過去形だったら、もう一段階過去に出来る過去完了に変化させる。
学校のテスト用に覚えるのなら
とにかく主節の動詞を変化させたら、従属節の動詞も変化させる。
従属節の間接疑問文の動詞が、過去形だった場合さらに過去にするにはや「過去完了」にする。
で良いと思います。
※実際にはもっと複雑で、何か言いたいことを強調するために意識して時制を変えたり、ネイティブさんのとらえ方によって意味が変わったりします。
※さらに、この基本ルールが当てはまらない場合もあったりします。
3.3単現のSを忘れずに
3単現は・・・3人称で、単数で、現在形
この3つの条件を満たす時には、動詞に「s」をつけるというルールでしたね。
間接疑問文は、疑問詞以降の文に「3単現のs」を付け忘れてしまうことがあるので注意してください。
例えば
[直接疑問文]
Where does he live? (彼はどこに住んでいますか?)
これを間接疑問文にしてみます。
[間接疑問文]
Do you know where he lives? (あなたは彼がどこに住んでいるか知っていますか。)
直接疑問文のときには、主語「he」は、三人称単数ですが、疑問文になっているので「s」は付きませんでした。
※一般動詞の疑問文は、Do(Does)を文頭において、一般動詞は原型にする。
ですが、間接疑問文になった場合、疑問詞以降の文は、「Does」が無くなり、なおかつ現在形な訳ですから「s」を付ける必要があります。
日本人は、一般的な現在形でも、3単現のSを付け忘れる傾向にあると思うので、間接疑問文のような2つの文から出来ている文章なんてもっと忘れがちです。
4.疑問詞は「3人称単数扱い」
疑問詞は、3人称単数扱いなので、現在形の場合は、一般動詞に「s」を付ける必要があります。
これはどういうときにこうなるかと言うと・・・じっくり考えれば分かると思いますが
疑問詞が主語になる英文の場合です。
3単現の「s」は、主語に対して変化するからですね。
I don’t know where she lives. 私は、彼女がどこに住んでいるか知りません。
Do you know where he lives? 彼がどこに住んでいるか知っていますか?
特に
Do you…? の形の間接疑問文は、惑わされやすいので注意が必要です!!