今回は、that節で起こる時制の一致について覚えます。
時制の一致は、間接疑問文や間接話法で書きましたので基本はそれらと同じです。
that節では、間接話法のときに起こりやすいので、しっかり理解していきたいところですね。
ただ、時制の一致に関しては、2つの意味に取れるような英文もあり、話し手にしか分からないようなところもありますので、
実用英語というよりは、試験向けの説明です。
まず、時制の一致とは?
という話ですが、文字で書いても理解できないので、例文をみてみます。
I know that he is a teacher. (私は彼が先生だと知っている。)
この例文は現在形です。
では、この例文を過去形にするにはどうすれば良いでしょう?
・・・動詞を過去形にすればいいから
× I knew that he is a teacher.
じゃないんですね。
正解は
○ I knew that he was a teacher. (私は彼が先生だと知っていた。)
です。
このように、主節の動詞が過去形に変化したら、従属節の動詞も過去形に変化させることを時制の一致といいます。
主節と従属節は
主節・・・I knew
従属節・・・that he was a teacher
ですね。
従属節は、「従う」と言う字が入っている通り、ご主人様に、従わなければなりません。
ご主人様は主節です。
主節がご主人様で、従属節がメイドのように覚えれば覚えやすいかもしれません。
だた、これ、勘違いしてはいけないのが
× 主人の動詞の時制 = メイドの動詞の時制
とは違います。
あくまでも、主人の動詞が変化した分 だけ、メイドの動詞も変化させるのが時制の一致です。
それが分かりやすいのがこういう場合
I know that he was a teacher. (私は彼が先生だったと知っている。)
主節と従属節の動詞の時制が違いますね。
この例文を過去形にするにはどうすれば良いでしょうか?
よくやってしまいがちなのがこの形
× I knew that he was a teacher.
これだと、日本語の意味は
「私は彼が先生だと知っていた。」です。
「先生だった と知っていた」とはならない ところが少し厄介ですね。
主節と従属節の時制がイコールになっているので、これでいい気がしますが
主節が過去形に変化したので、従属節も過去形に変化させなければなりません。
でも従属節は既に過去形・・・・
こういう場合は、過去完了にすることで、過去形をもう1段階過去形にすることが出来ます。
ですので、正解は
○ I knew that he had been a teacher. (私は彼が先生だったと知っていた。)
になります。
主節の動詞を1段階過去にしたら、従属節の動詞も1段階過去に変化させる!!
※主節の動詞の時制 = 従属節の動詞の時制 になるとは限らない。
これだけ覚えておけばOKです。
それと、もう1つだけ覚えておきたいのが助動詞が入った英文の場合は、
助動詞を変化させることを優先!!
ということです。
例えば
I’m afraid that he will be late. (私は彼が遅れるのではないかと心配している。)
この例文を過去形にする場合、従属節は動詞を過去形にするのではなく、助動詞を過去形にします。
I was afraid that he would be late. (私は彼が遅れるのではないかと心配している。)