今回は、時・条件を表す副詞節では未来形が使えないので現在形を使うと言うルールを確認しておきます。
今まで従属接続詞で、時・条件を表す副詞節がいくつか出てきたので、そのつどこのルールについて書いたと思うのですが、書き忘れがあったり、記事にしていない接続詞もあったりしますので、ここで軽くまとめておきたいと思います。
「時・条件を表す副詞節では未来形が使えない ので現在形を使う」で、気をつけたいところは、名詞節の場合は未来形は使えるというところです。
これは名詞節か副詞節かを区別できればOK!!
時・条件を表す従属接続詞で、副詞節と名詞節を取るのは、
“ when ” と “ if ” だけです。
それ以外は副詞節しか取りませんので迷いようがありません。
時を表す接続詞
従属接続詞 | 意味 | 節 |
when | するとき | 副詞 / 名詞 |
whenever | いつでも | 副詞 |
while | している間 | 副詞 |
before | する前に | 副詞 |
after | した後で | 副詞 |
untill(till) | までずっと | 副詞 |
since | してからずっと | 副詞 |
as soon as | するとすぐに | 副詞 |
by the time | するまでは | 副詞 |
the moment | するとすぐに | 副詞 |
every time | いつでも | 副詞 |
など。
条件を表す接続詞
従属接続詞 | 意味 | 節 |
if | もし~ならば | 副詞 / 名詞 |
unless | もし~でないなら | 副詞 |
in case | もし~した場合にそなえ | 副詞 |
as long as | するかぎりは | 副詞 |
など。
※ wikipediaを参考にしました。
で、名詞節と副詞節の見分け方ですが、いろいろな方法があります。
“ if ”の場合
“ if ”については、
以前の記事 ⇒ 「~かどうか」のように、2つの可能性がある場合にも使える「If」
でも書いているのですが、
日本語訳が「もし~なら」・・・副詞節
主節だけで意味が十分(副詞節自体がなくても文は成立)・・・副詞節
日本語訳が「~かどうか」・・・名詞節
従属節が目的語、主語、補語になっていれば・・・名詞節
主節だけでは意味が不十分・・・名詞節
主節の動詞が他動詞・・・名詞節
名詞節の1例
I don’t know [if you will go to Fishing with me].
(私は、あなたが私といっしょに釣りに行くかどうか 分からない。)
“ know ”は他動詞で、[]内は目的語、日本語訳は「~かどうか」です。
I don’t know. (私は知らない)
何を?知らないの?
主節だけでは意味が不十分。
副詞節の1例
I’ll go to the angling [if it’s sunny tomorrow].
(もし明日晴れだったら、釣りにいきます。)
“ go ”は自動詞で、、日本語訳は「もし~なら」です。
I’ll go to the angling. (釣りにいきます。)
主節だけで意味が十分、[]内の副詞節自体がなくても文は成立。
など。
“ when ” の場合
日本語訳が「~のとき」・・・副詞節
主節だけで意味が十分(副詞節自体がなくても文は成立)・・・副詞節
日本語訳が「いつ~かを」・・・名詞節
主語、目的語、補語になっていれば・・・名詞節
主節だけでは意味が不十分・・・名詞節
主節の動詞が他動詞・・・名詞節
名詞節の1例
I don’t know [when he will come here].
(私は、彼がいつここに来るか知らない。)
副詞節の1例
I will cry out [when he comes here].
(私は、彼がここに来る時、大声で叫びます。)
など。
他にも見分け方があると思いますが、
副詞はあってもなくても良い。
名詞は、なくてはならない。
が一番の基準になると思います。
もう1つ気をつけたいところがあります。
それは、副詞節でも過去形は使えるというところです。
勘違いしやすいのが、「時」、「条件」を表す「副詞節」は現在形と覚えてしまって、過去形も現在形にしてしまうパターンです。
使えないのは未来形です。
ですので、
時・条件を表す副詞節では、未来の事柄を表すのに現在形 を用いる
ということを確認しておいてください。