今回は、方向に向かうだけで到達にこだわらない 前置詞“ for ”を勉強します。
前回の“ to ”は、方向+到達の前置詞だったので、目標に到達する感じのイメージでしたが、
“ for ”は、目標に到達するかどうか関係なし に、方向に向かうイメージです。
目標に到達することが目的ではないので、自分だけで、ある方向にアクションを起こせるイメージです。
前回の記事同様“ to ”と比較すると分かりやすいでしょうか。
例えば
I go to Park. (私は公園に行く。)
I leave for Park. (私は公園に出発する。)
“ to ”も“ for ”も、場所に向かうイメージと言う意味では同じですが、到達にこだわっているかどうかの違いがあります。
屁理屈かもしれませんが、
公園に出発した場合は、公園に向かって、その場を離れる(leave)と言うだけで、途中で目的地が変わるかもしれません。
イメージ的には、公園の方向に向かったという感じです。
公園に行ったかどうかは分かりません。
対して、公園にいく場合は、公園を目的地として目指しているので、到達にこだわっています。
もう1つ比較してみます。
He went to work. (会社に行った。)
He left for work. (仕事に出かけた。)
先ほどの例文と同じ動詞での比較で恐縮ですが、こちらのほうがなんとなくイメージわきませんか?
ちなみに、前置詞のお話をしているわけですから、どちらの“ work ”も名詞として使っています。
動詞だと考えると、“ to不定詞 ”になってしまうので、そこだけ混乱しないようにしてください。
日本人の場合は、職場を“ workplace ” とか “ company ” としたほうがイメージしやすいと思うのですが、
職場に行く、会社に行く
は、“ go to work ” のほうが一般的だと思うので、“ work ”にしました。
あくまでも、日本語訳でのイメージになってしまいますが、
会社に行く ⇒ 会社と言う目的地がある ⇒ 仕事場が必要。
仕事に出かける ⇒ 会社に行かなくても仕事は出来る ⇒ 仕事場は必要ない。
こんな感じのイメージが浮かんできますよね?
とたまには同意を迫ってみましたが、“ to ”と“ for ”には、このぐらいのニュアンスの違いがあります。
どちらも、向かうのですが、“ for ”のほうが、「ルーズ」なイメージです。
前回の記事でも書きましたが、こんな感じで両者には相性の良い動詞が存在します。
to・・・go, give ・・・など・・・アクションを起こす相手が必要な動詞。
for・・・leave, buy・・・など・・・相手が無くてもアクションを起こせる動詞。
ついでに
“ give ” と “ buy ” でも考えてみましょう。
I gave a pen to her. (私は彼女にペンをあげた。)
I bought a pen for her. (私は彼女にペンを買った。)
これも同じようなニュアンスですね。
相手にペンを渡したか、それとも渡すつもりで購入したかの違いです
購入した段階では、まだペンを手渡していませんので、相手は必要ありません。
すべて屁理屈のようになってしまって、自分の勉強不足が露呈してしまいましたが、イメージはこんな感じです。