命令形の付加疑問文


quiet

今回は、ちょっと特殊な命令形付加疑問文を勉強します。

付加疑問文は、

You are a baseball player, aren’t you? あなたは野球選手ですよね。

のように、文の後ろにコンマで区切って疑問文を加えることで、「同意」「確認(念を押す)」ことができて、

さらに、文尾のイントネーションを下げて発音すると「同意」で、上げて発音すると「確認」でした。

詳しくは前回の記事を参考にしてください。

前回の記事 ⇒ 同意や確認を求める「付加疑問文」

この付加疑問文、実は命令形は少しだけ特殊なので注意が必要です。

命令形は分かりますよね!!

主語が無く、いきなり動詞ではじまる英文です。

しろ、しなさい、するな・・・とかですね。

Pass me the salt. (塩取ってよ。)

Be quiet. (静かにしなさい。)

Do your homework. (宿題をやりなさい。)

Don’t touch me. (触らないで。)

これらの命令形を付加疑問文にする場合は・・・・

主語がない・・・から、代名詞が分からないですね。

でも、こう覚えちゃってください。

命令形を付加疑問文にする場合は、全て「will you?」をつければOK!!

[A]・・・Pass me the salt, will you?  (塩取ってね。)

[B]・・・Be quiet, will you?  (静かにしなさいよ。)

[C]・・・Do your homework, will you?  (宿題をやりなさいよ。)

[D]・・・Don’t touch me, will you?  (私には触らないでね。)

すべてこれでOK!!

ちなみに「will you?」を付けると、少しニュアンスがソフト(丁寧)になります。

なぜ「will you?」なのかと言うと、

命令文には意思を表す助動詞「will」命令する相手である「you」が隠されているからです。

イメージはこんな感じ ⇒ (You will) be quiet.

だから、「will you?」を付けるんですね。

でも、[A]と[B]は、肯定文なのに「will you?」っておかしくない?

と思いますよね!!

付加疑問文の基本ルールは

前の文が肯定ならば、否定の疑問文を、否定ならば肯定の疑問文を続ける。

だったはず。

だから、基本ルールで行けば

Pass me the salt, won’t you?

Be quiet, won’t you?

が正解なんじゃ・・・・

ここが命令形の付加疑問文が特殊だといわれているところです。

実は、命令形の付加疑問文は前半の英文が

肯定の場合

「will you?」でも「won’t you?」でもどちらでも良いんです。

でも、

前半の英文が否定の場合

「will you?」しか続けることが出来ません。

肯定の場合どちらでもいいなら、肯定、否定どっちも「will you?」で良いと覚えちゃえって話です。!!

でも、

前の文が肯定ならば、否定の疑問文を、否定ならば肯定の疑問文を続ける。

の基本ルールで覚えたいって人は、

前半の英文が肯定の場合「won’t you?」

前半の英文が否定の場合「will you?」

と覚えてもOK!!

自分の覚えやすいほうで覚えておけば良いと思います。

ただ、頭の隅にでも入れておいてほしいのは

前半の英文が肯定のとき後ろに続ける疑問文が

「won’t you?」と「will you?」では少しニュアンスが違うってところです!!

その違いは、「won’t you?」のほうがより丁寧になる程度の違いです。

実はこの2つ私は使い分けられていないので、これ以上詳しいことを書けないのですが、

ちょっと調べてみたところ、

強引に日本語に当てはめてみると・・

will you? (したいですよね。)

won’t you? (したくないですか?)

「won’t you?」のほうが、「したくないよね」と言う遠慮が入っている感じになるそうです。

なので

「いいよね」と確認を促すのであれば 「will you?」

遠慮がちに相手の意向を確認する場合は 「won’t you?」

のように使い分けるそうです。

ためになったね!!

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