今回は「as if」を使って、「あたかも~のように」を英語で表現してみます。
この表現は英文法では「仮定法過去」や「仮定法過去完了」と呼ばれ時制がとても理解しにくく混乱しやすいので、主節と従属節の動詞の時制のパターンをちゃんと覚えてしまいましょう。
as if 節の基本形は
主節 + as if + 従属節
になり「as if」を使った英文は「as if節」と呼ばれ、英文と英文をつなげる接続詞の役目をしています。
では月並みですが、仮定法過去で最もと言ってもいいぐらい例文になる「病気のように」で考えて見ましょう。
参考書はこれが多いと思います。
あと、寝不足に見えるとかかな。
分かりやすいんで全てこれに関連した例文にします。
He looks as if he were sick. 彼は病気であるかのようにみえる。
赤色が主節、水色が従属節です。
「as if」を使った表現は大きく分けて2種類「仮定法過去」または「仮定法過去完了」があり、さらにその中で主節の時制が現在と過去にわかれますので、もう少し詳しく分けて4つに分かれます。
・・・主節が現在時制 +as if + 過去形(仮定法過去-現在)
例文[1]-[b]・・・主節が過去時制 + as if + 過去形(仮定法過去-過去)
例文[2]-[a]・・・主節が現在時制 + as if + 過去完了(仮定法過去完了-現在)
例文[2]-[b]・・・主節が過去時制 + as if + 過去完了(仮定法過去完了-過去)
この4つに分けて考えます。
このように時制を分けて考えると分かりやすいです。
[1] as if + 過去形・・・あたかも、まるで~のようだ
He looks as if he were sick. 彼は病気であるかのようにみえる。
時制・・・主節も従属節も同じ時制で、「今現在」そう見える。
彼は今現在病気であるかのようにみえる訳だから、主節も従属節も同じ時制ということになります。
[b] He looked as if he were sick. 彼は病気であるかのようにみえた。
時制・・・[a]と同じで[b]も主節も従属節も同じ時制だけど、「そのとき」見えたわけで、今ではない。
「主節」の動詞 look が現在形か過去形かの違いなので、[a]と[b]の意味の違いは、「見える」と「見えた」の違いになります。
[2] as if + 過去完了・・・あたかも、まるで~だったかのようだ
[a] He looks as if he had been sick. 彼はまるで「今現在より以前に」病気だったかのように見える。
時制・・・従属節は主節よりも「以前」の時制。
[b] He looked as if he had been sick. 彼はまるで「そのときより以前に」病気だったかのように見えた。
時制・・・[a]と同じで[b]も従属節は主節よりも「以前」の時制だけど、「そのとき、それ以前に病気だったかのように」見えたわけで、「今現在より以前に」ではない。
「主節」の動詞 look が現在形か過去形かの違いなので、[a]と[b]の意味の違いは、「見える」と「見えた」の違いになります。
これは、「 as if + 過去形」と同じ。
今日はこのぐらいにしときましょうか!!
例文[1]-[a]・・・動詞が現在形 +as if + 過去形
例文[1]-[b]・・・動詞が過去形 + as if + 過去形
例文[2]-[a]・・・動詞が現在形 + as if + 過去完了
例文[2]-[b]・・・動詞が過去形 + as if + 過去完了
を理解してしまえば混乱しません。