人に使う関係代名詞

関係代名詞 = 代名詞だということと、関係代名詞の基本的な情報が分かったと思うので、

今回は具体的なことを実際に覚えていきます。

関係代名詞は先行詞によって

who, whose, whom, which, that, what

の6種類の疑問詞を使い分けるので、まずはどの疑問詞をどう関係代名詞として使い分けるのかを見ていきます。

前回の記事で表にしましたが、

先行詞

人か

物、動物か

主格か、目的格か、所有格かによって変わってきます。

その中から

今回は人に使う関係代名詞を覚えます。

人に使う関係代名詞は

who,  whom,  whose の3つです

覚え方としては、3つとも「誰」を意味する「who」が含まれていると覚えてしまいましょう。

who,  whom,  whose

この3つを格に変化によって使い分けるだけです。

先行詞 主格(~が) 所有格(~の) 目的格(~を)
who whose whom

最初から英文を見たほうが分かりやすいので、例文で説明します。

1、人が主語になる場合・・・関係代名詞「who」


beer_lady

I know a lady who likes beer.

私は、ビールが好きな女性を知っています。

関係代名詞は「who」で「who」以下の語句が「a lady(先行詞)」を修飾しています。

この文はもともと2つの文が接続されて1英文になったものですので、元の形にしてみると・・・・

[A]・・・ I know a lady.   私はその女性を知っています。

[B]・・・ She likes beer.  彼女はビールが好きです。

となります。

この2つの英文をつなげる

つまり「a lady」を「likes beer」が修飾するには関係代名詞が必要になります。

その関係代名詞がなぜ「who」なのかというと、「who」が[B]の主語(she)に置き換えられるからです。

[A]の「a lady」が[B]の「she」だということは理解できますよね。

who は主語の代わりが出来るんですね!!

関係代名詞が主語にあるパターンをもう1つみてみます。

I have a friend who lives in Tokyo.

私は東京に住んでいる友人がいます。

これを元の2文にすると

[C]・・・I have a friend.   私は友人がいます。

[D]・・・He lives in Tokyo.   彼は東京に住んでいます。

この2文を関係代名詞でつなぐと

「He」が「who」になり、2つの英文をつなぐ役目を果たします。

「He = a friend」が分かれば問題ないですね。

関係代名詞は、接続詞と代名詞の役割両方を果たすので

主語が「He」でも「she」でも、主語の代役になるのであれば関係代名詞は「who」です。

どうしても格が分かりにくい場合は、先行詞に続くものが何かを確認します。

先行詞の後ろに「助動詞」または「動詞」が続いていたら目的格です。

2、人が所有格になる場合・・・関係代名詞「whose」


longhair

所有格は「誰の~」ですね。

疑問詞としての「whose」も同じ意味で使われます。

I know a lady whose name is Kate.

私はケイトという名前の女性を知っています。

[A]・・・I know a lady.   私はその女性を知っています。

[B]・・・Her name is Kate.   彼女の名前はケイトです。

関係代名詞は「Her(所有格)」の代わりに入るので、「whose」になります。

もう1つ

I know that lady whose hair is long.

私はあの髪の毛の長い女性を知っています。

[C]・・・I know that lady.   私はあの女性を知っています。

[D]・・・Her hair is long.   彼女の髪の毛は長いです。

「彼女の」なので所有格で「whose」になります。

どうしても格の見分けがつかない場合は、先行詞の後ろに続く言葉をみます。

先行詞の後ろに「the」「my」などが付いていない名詞がきていれば所有格です。

3、人が目的語になる場合・・・関係代名詞「whom」


baseball-player

この関係代名詞も疑問詞としての「whom」と同じで、「誰に」「誰を」という目的語を表します。

つまり目的格!!

そしてこの目的格の関係代名詞は省略することが出来るので、実践では文中に無いことが多いです。

これが非常に厄介なのですが・・・慣れるしかありません。

He is the baseball player whom I like.   彼は私が好きな野球選手です。

[A]・・・He is the baseball player.   彼は野球選手です。

[B]・・・ I like him.   私は彼が好きです。

先行詞は「the baseball player」で[B]の「him」なので目的格になり、関係代名詞は「whom」になります。

もう1つみてみます

She is a famous acter whom everyone knows.   彼女は誰もが知っている有名な女優です。

[C]・・・She is a famous acter.   彼女は有名な女優です。

[D]・・・Everyone knows her.   誰もが彼女を知っています。

「a famous acter(先行詞) = her(目的語)」

なので関係代名詞は「whom」です。

どうしても格の見分けが出来ないときには、先行詞の後ろに来ているもので判断します。

先行詞の後ろに「主語+助動詞」または「主語+動詞」がきていたら目的格です。

あっそう・・・忘れるところでした。

目的格は省略されていることが多いので省略された形をみておきます。

He is the baseball player I like.

She is a famous acter everyone knows.

このような英文が長文読解で出てくるとかなり厄介なのですが、上の2英文をみただけで、「関係代名詞が省略されているな」と見抜ける人はこのブログを読む必要はないかもしれませんね。

慣れるしかありませんが、どちらも一般的な英文のルールからするとおかしな英文なんですよ。

He is the baseball player I like.

英文の基本は、1文に主語と動詞は1つですから

「the baseball player」の直後に接続詞なしで、主語+動詞があるなんて明らかにおかしいです。

こんなときには関係代名詞を疑ってみます。

関係代名詞は慣れが一番です。

文法書を何度読んでも覚えないでしょうから、2つの英文を関係代名詞で接続したり、関係代名詞の入った英文を、2つの英文に分解してみたりして格の変化を覚えるのが一番です。

先行詞が人の場合はこの3パターンを覚えればOKです!!

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