今回は前置詞“ to ”を勉強します。
前置詞“ to ”の基本イメージは、“ 方向 ”なのですが、使い方がよく似た前置詞に“ for ”があります。
この2つの前置詞は、使い方がよーく似ていますが、はっきりとした違いが存在します。
使い分けは難しいかもしれませんが、両方の基本イメージと特徴をしっかりと覚えておけば何とかなるはずです。
ということで、前置詞“ to ”から勉強するのですが、両者の基本イメージの違いを覚えてからのほうが理解しやすいでしょう。
“ to ”も“ for ”も大きな枠での基本イメージは、方向になりますが、両者の決定的な違いは、
to・・・目標に達成する、相手と直接やりとりするとき。 (相手がいなければ成立しない)
for・・・そちらの方向に向かって、相手がいなくても、その行動が成立する。
という違いが存在します。
簡単にまとめすぎてちょっと分かりにくいですが、あれもこれも一気に詰め込むと混乱しますので、まずはこんな感じで覚えてください。
“ to ”は、その方向に向かうのですが、物や情報が目的に「到達する」と言う意味を含みます。
ですので、相手がいないと「到達」出来ないわけです。
つまり、到達する相手がいないと成立しない動詞が使われます。
代表的な動詞に
go , give , tell , send , pass , pay ,talk , speak などがあります。
対して“ for ”は、「到達」の意味を含みませんので、相手も必要ありません。
その方向に向かって何かアクションを起こすだけで良いので、ある意味自分の好きなことが出来ると言っても良いでしょう。
代表的な動詞に
play , get , buy , make , leave , cook などがあります。
では、なんとなく両者の違いが分かったところで、前置詞“ to ”について勉強します。
実際に例文で見ていきましょう!!
[例文-A] He went to London. (彼はロンドンに行った。)
[例文-B] I gave a pen to him. (私は彼にペンをあげた。)
これらの形が「方向&到達」の一番分かりやすい使い方だと思います。
自分とペンが目標に到達していますね。
どちらも、相手があって、ちゃんと到達していることが分かると思います。
ロンドンが無いとそこにいけませんし
彼がいないとペンをあげることもできません。
このように前置詞“ to ”を使う場合は、相手がいないと成立しない動作を表す動詞を使います。
前述したように、渡す、与える、行く、送る、話す、支払う、などがそれにあたる動詞になりますが、中学、高校でちゃんと英語を勉強していた人は、
listen to
talk to
speak to
など、なんとなく“ to ”とセットで覚えている動詞があると思います。
[例文-C] I spoke to her. (彼女に話しかけた。)
[例文-D] I talked to you. (あなたに話をした。)
どちらもどんな話をしたのか分からない例文になってしまい、ちょっと中途半端ですが、分かりやすいように短くしました。
話す系は、“ to ”が多いです。
それとbe動詞の場合は、
[例文-E] He is kind to me. (彼は私に親切です。)
のようになります。
これは問題ないですね。
私(me)に向かって、親切(Kind)が到達するイメージです。