今回は関係代名詞と並んで苦手な人が多いといわれている「to不定詞」を理解します。
「to不定詞」と聞くと・・・苦手、分からない・・・というイメージが強いと思いますが、何事も理解さえしてしまえば何の問題もありません。
「to不定詞」問題が苦手な原因はいくつかあげられますが、私が思う一番の原因は
1度理解しても忘れてしまうことにあります。
今ここで「to不定詞」の勉強をしたとしても、数ヵ月後にはすっかり忘れてしまっているでしょう。
これを防ぐ最も有効な手段は反復(何度も復習)です。
その回数やタイミングは「ヘルマン・エビングハウスの忘却曲線」を参考にするのが基本です。
少し脱線しましたが、不定詞や関係代名詞を何度勉強しても身に付かない人は、繰り返しの回数ではなく、繰り返しのタイミングを疑ってみてください。
人間どんなに優れた記憶力をお持ちの方でも、覚えたこ
とは基本1ヶ月で忘れてしまいます。
さて本題に戻ります。
「to不定詞」は、ただ「不定詞」または「to不定詞」と呼ばれ
形は
to+動詞の原型
で「名詞」や「副詞」や「形容詞」の役割をすることが出来ます。
文法書では、
名詞扱いの場合は「名詞的用法」
副詞扱いの場合は「副詞的用法」
形容詞扱いの場合は「形容詞的用法」
と言う形で説明されていますが、基本どれも考え方は同じです。
文中の「名詞」、「副詞」、「形容詞」の位置に「to+動詞の原型」が1セットで入るだけの話です。
例えば
I like (to play) tennis.
私はテニスを(すること)が好きです。
(to play)は「テニスをすること」と言う名詞の塊として考えます。
でどんなときに使えるかというと、
「~したい」、「~することが好き」と言う2つの表現を1文で表したいときに使います。
英語では「欲する、好き」と「~する」は2つの動詞を使わなければならないので、
[1]・・・I like tennis.(私はテニスが好きです。)
[2]・・・I play tennis.(私はテニスをします。)
の2文になってしまいます。
強引に1文にまとめようとすると
I like play tennis.
これ何かおかしいですよね!!
テニスが好きだったら
I like tennis.
でもテニスをするという行為が好きな場合は、「play」と言う動作を入れなければなりません。
でも、すでに「like」と言う動詞が使われています。
英語では1文中に動詞は1つしか存在できません。
つまり
I like play tennis.
は文法的には間違い!!
でも不定詞を使うと「名詞の塊」になるので、(to play)という形で名詞にして入れれば。
I like to play tennis. と簡単に表現することができます。
これ、すごく便利ですよね!!
英語では「~したい」とか「~するのが好き」を表現するとき、2つの動詞に分けて説明しなければならない。
~したい = [1]欲する+[2]~する
~することが好き =[1]~が好き+[2]~する
でも不定詞を使えば、まとめて表現できます。